ひとでスタア(Starfish)のブローチ
以前、こちらの記事にも登場した《ひとでスタア》がブローチになりました!


ヒトデは、海の生物でありながら星のかたちをしていることで、夜空や宇宙のイメージともつながっています。
ヒトデのことを考えていると、海の底から、空へ、宇宙へと、自分の心の中の空間が拡大していくのを感じることができます。
ダイナミックな空間のイメージを喚起するところが、気に入っています。
ところで、「星のかたち」と書きましたが、宇宙で光る星の本当のかたちは球体ですね。
その星を、☆のかたちで表すようになった背景に、ヒトデが関与しているという話を何かで読んだような気もします。
興味深いテーマなので、もうちょっと調べてみようかな。
そしてもう一つ、「ひとでスタア」の目は、プラナリアの目からイメージをもらいました。
プラナリアは、ものすごい再生能力をもっていて、もし一匹のプラナリアが身体を真っ二つに分割されたとしても、頭部には尻尾が、尻尾には頭部が再生されて、二匹のプラナリアになるというのです。
プラナリアを知ったのは、大学で布施英利先生の「美術解剖学」の講義を受けていた時でした。布施先生が「目が可愛い」と仰っていて、ちょうどその頃に《ひとでスタア》を制作していたので、プラナリアの目をもらうことにしたのでした。
また、小林聡美さん主演の映画「めがね」の中に登場する、生物の教師を演じる市川実日子さんがプラナリアのことを語った時の、「ある意味、永遠の生命」という台詞は、今でも記憶に残っています。
こうして書いていると、「めがね」の映画を、もう一度観たくなってきました。
扇風機の風を吹かせて、「めがね」をかけながら、また何か新しく作るのもいいな。